本記事ではGoogle広告の「広告表示オプション」の概要や活用方法などをご紹介します。広告表示オプションには多数の種類が存在します。商材によって使い分ける必要はありますが、うまく活用すればコンバージョンを最大化できる優れた機能です。
広告表示オプションとはリスティング広告の広告見出しや説明文の他に、住所情報や電話番号などの情報を追加できる機能で、広告文の下に表示されます。
取り扱う商材によって適したオプションは異なりますが、設定すれば広告の効果を上げる可能性が高まります。
広告表示オプションでユーザーに適切な情報を与えることで、クリック率の向上や品質スコアの改善、さらにクリック単価を低く抑えることにつながるため、特別な理由がない限りはぜひ活用したい機能です。
また、意図がはっきりしない語句で検索された場合に、広告表示オプションを使ってさまざまな具体的アクションを促し、ユーザーの利便性や広告効果の向上が期待できます。
ここでは各オプションの詳細やメリットをご紹介します。
自社の商材にあったオプションを見つけ、適切に設定しましょう。
会社や店舗の住所、または距離などを追加表示できる機能で、Googleマイビジネスの情報を使用します。ユーザーがオプションをクリックすると、ビジネス情報がまとめられた所在地ページが表示されます。
ユーザーが電話で簡単に問い合わせられるように、電話番号や通話ボタンを追加することも可能です。
このような点から、住所表示オプションは実店舗型の商材との相性が良いと言われています。
標準の住所表示オプションとは異なり、Googleマイビジネスのアカウントにリンクする必要がなく利用できます。
アフィリエイト表示オプションは、大手小売チェーンを通じて商品を販売しているメーカーの場合にユーザーの最寄りの店舗を表示できる機能です。設定すると検索ネットワークやディスプレイネットワーク、YouTubeなどを利用しているユーザーに対し商品を販売している最寄りの店舗の場所を知らせることができます。モバイル端末を使用しているユーザーは、店舗までのルート確認もできるため、新規顧客獲得の可能性が高まります。
「送料無料」「24時間対応」など、サービスに関する任意のテキストを表示できる機能です。パソコンとスマートフォンでは表示に違いがありますが、広告の説明文の下に表示されます。
コールアウト表示オプションは、商品やサービスに関する詳しい情報をテキストで表示できるため、どの商材にも適しています。
電話番号をタップすると通話ができるボタンを表示する機能です。
フリーダイヤル、一般電話、携帯電話などの番号を設定でき、このオプションが表示されると、通話ボタンをタップするだけで店舗に電話できるため、問い合わせ件数の向上が期待できます。
水道管修理や鍵の救急車など、急を要するサービスに適しています。
広告のリンク先とは別に遷移させたいページへのリンク先URLとテキストを最大6つまで広告文の下に表示できる機能です。
コールアウト表示オプション同様にどの商材にも有効ですが、特に多品種商材、複数サービスを展開している企業に適しています。
事前に用意されたヘッダーのテーマに沿って商品やサービスの特定の側面を強調できる機能です。
構造化スニペットを使うと、個々の商品の特長や、扱っている商品やサービスの種類を広告の説明文の下に表示できます。
構造化スニペット表示オプションは、以下のヘッダーに適した商品などを取り扱っているサービスに有効です。
・おすすめのホテル
・コース
・サービス
・スタイル
・タイプ
・ブランド
・モデル
・学位プログラム
・周辺地域
・設備
・到着地
・番組
・保険の保障
検索広告の下にカード形式で最大8個まで商品に関する価格やテキストリンクを表示できる機能です。ユーザーをページへ直接誘導するのにも役立ちます。
価格表示オプションは、以下のタイプに適した商品などを取り扱っているサービスに有効です。
・ブランド
・イベント
・地域
・周辺地域
・商品のカテゴリ
・商品のバリエーション
・サービスのカテゴリ
・サービスのグレード
・サービスのバリエーション
・サービス
テキスト広告で設定した最終ページURLとは別にモバイルアプリへのリンクを追加できる機能です。
広告の説明文のすぐ下に表示され、アプリリンクをクリックするとGoogle playまたはApple App Storeのアプリページが開き、広告見出しをクリックした場合は広告で設定したリンクが開きます。
アプリリンク表示オプションは、アプリのダウンロードを増やしたいアプリ運営会社や、アプリとwebサイト両方を所持しているサービスに適しています。
ユーザーが必要事項を入力することで、サイトへ遷移せずに簡単に「お問い合わせ」や「資料ダウンロード」などを行える機能で、広告文の下に表示されます。
商品の購入やサービスの契約ハードルが高く、お問い合わせや資料のダウンロードなどでリードを獲得している場合に適しています。
広告主が設定したイベント(ハロウィーン、クリスマスなど)と、イベントに合わせたセール情報を表示できる機能です。
商品やサービスに一定額または一定の割引を適用する場合や、期間限定のプロモーションが行われる商材に適しています。
Googleカスタマーレビューなどの第三者のデータ提供元から収集された、販売者の評価を広告に表示できるオプションです。
販売者評価はテキスト広告の下に表示され、他社との差別化が難しい商材を扱っている場合に、その価値を高めることができます。
広告表示オプションの成果を確認するには主に3つの方法があります。
確認したい内容に応じた使い分けをおすすめいたします。
広告表示オプションを追加すると、広告で表示できる情報が増え、表示面積が広がることにより、よりユーザーの目に留まりやすくなります。よって広告のクリック率が高くなる傾向があります。
広告表示オプションの成果を確認する際には、まずは広告表示オプションを追加する前と追加した後でクリック率に変化があるかを確認すると良いでしょう。
広告に貢献している広告表示オプションの確認も重要です。以下の手順で確認ができます。
管理画面の左メニューから「広告と広告表示オプション」→「広告表示オプション」をクリックします。
「SUMMARY」表示では、広告表示オプションの種類ごとに成果をまとめて確認できます。各広告表示オプションをクリックすると詳細データが確認可能です。「SUMMARY」右横の「TABLE」表示の選択でも詳細の確認ができます。
レポートの分割表示機能を活用すれば、広告表示オプションごとの成果を確認できます。分割項目は「この広告表示オプションとその他」と「クリックタイプ」の2種類です。
この広告表示オプションとその他:
管理画面の左メニュー「広告と広告表示オプション」クリック
「広告表示オプション」をクリック
「TABLE」形式を選択
「分類」タブにて「この広告表示オプションとその他」を選択
掲載結果に「その他」と「この広告表示オプション」で分割表示される
クリックタイプ:
管理画面の左メニュー「広告と広告表示オプション」クリック
「広告表示オプション」をクリック
「TABLE」形式を選択
「分類」タブにて「クリックタイプ」を選択
掲載結果にクリックされたタイプごとのデータが分割表示される
広告表示オプションの追加は無料です。ただし、通常の広告同様に、広告表示オプションがクリックされた場合にはクリック単価として費用が発生します。
注意点として、ユーザーが「広告見出し」をクリックした後に「広告表示オプション」を再度クリックした際には料金が発生します。ただし、1度の広告表示でカウントされるクリック数は2回までで、それ以上のクリックに関しては追加で料金がかかることはありません。
今回は「広告表示オプション」についてご紹介させていただきました。
広告表示オプションは種類がたくさんありますが、自社の商材やサービスに合わせた適切な設定により、広告の成果を最大限伸ばすことに繋がります。
広告の目的や成果目標に合った広告表示オプションを選ぶようにしましょう。
定期的に成果を確認したうえで、設定を見直し改善を実施すれば、より効果的な広告運用が可能となります。Google広告の利用を検討中の方、もしくは運用中の方はぜひ広告表示オプションを活用してみてください。