リッチコンテンツという用語をご存知でしょうか。5Gの普及など通信速度が上がることでリッチコンテンツは非常によく使用されるようになってきました。今回はリッチコンテンツとは何か、失敗しない活用法をご紹介します。
リッチコンテンツとは、動画や音声が含まれた容量の多いコンテンツを指します。
従来のコンテンツは文章だけで構成されていることが多く、解像度の低い情報を受け取るしかありませんでした。しかしリッチコンテンツは、画像や動画など視覚や聴覚を使って情報を得るため、ユーザーにとってはわかりやすく直感的に理解できます。
例えばWebページ内にある商品紹介のYouTube動画や、漫画で説明されている情報などがリッチコンテンツに当たります。
テキストだけに頼らないため独自のコンテンツを作ってマーケティングが可能となり、情報を体験的に提供できます。
このように文章では伝えきれない魅力を映像や音声で伝えられるため、リッチコンテンツはユーザーにとって理解しやすいコンテンツと言えます。
昨今、リッチコンテンツが注目されるようになった理由は3つあります。
・通信環境が整備されてきた
・スマートフォンの普及
・他者との差別化を求められるようになった
時代が進むにつれてスマートフォンやタブレットが普及し、ネット検索はパソコンのみならずモバイルデバイスでも気軽に行えるようになりました。また5Gに代表されるように通信環境の改善により大容量のデータを読み込み、文字だけではなく画像や動画情報を取得できるようになりました。
以上のような背景からリッチコンテンツが注目されてきたというわけです。
またマーケティングにおいて競合との差別化が求められる中、リッチコンテンツを活用すれば文字だけでは伝えることが難しかった自社ブランドの魅力をより体感的に訴求できます。
つまり気軽に容量の多いデータを送受信できる時代になり、ユーザーにわかりやすい訴求ができるため、リッチコンテンツは注目されているのです。
次にリッチコンテンツのメリットとデメリットをご紹介します。
上手に使うことでリッチコンテンツはユーザーに魅力を伝えられる一方、使い方に失敗するとユーザーが離れてしまう原因になります。
失敗しないためにも、ここでリッチコンテンツのメリットとデメリットを確認しておきましょう。
リッチコンテンツのメリットは大きく3つ挙げられます。
・表現できる幅が広い
・ユーザーの滞在時間が延ばせる
・わかりやすく五感を刺激する訴求ができる
リッチコンテンツの最大のアピールポイントは、動画や音声など大容量データを利用できる点です。多くの情報をまとめたコンテンツを用意できるため、自社にあった表現方法で訴求ができます。
画像や映像など飽きのこないコンテンツにより、ブランドの魅力を存分に伝えられるだけでなく、ユーザーの滞在時間の増加にもつながり高いプロモーション効果が得られます。
一方、リッチコンテンツのデメリットは以下の3つが挙げられます。
・制作コストがかかる
・容量が多すぎると読み込みに時間がかかる
・コンテンツの再生に制限がかかると十分な説明ができない
例えばYouTubeなどにアップする動画コンテンツや、広告動画を作る場合は動画撮影や編集などには時間やコストがかかります。
また4Kや8K動画など1つのコンテンツの情報量が多すぎるとページの表示速度が遅くなり、ユーザーの離脱に繋がる恐れがあります。
公共のエリアや通信環境が悪いなど音声が出せない・動画を再生できない環境では十分な訴求ができず効果が期待できません。
このようにリッチコンテンツは制作コストが高い点、容量の大きさから起こる問題、ユーザーの環境に左右されるなどが懸念されます。
リッチコンテンツのデメリットを解消するために必要以上の情報を詰め込みすぎないことで対策可能です。
必要以上に容量の多いコンテンツを作ってしまうと、データの読み込みに時間がかかってしまいます。ユーザーが求めている情報を見極めて必要な情報をコンパクトにまとめるようにしてください。無駄なコンテンツが多くなればなるほどユーザーからの信頼を失うことに繋がり、ページからの離脱にも繋がりかねません。
例えば、商品説明の動画の場合、いくら魅力的な商品だとしても、読み込みに時間がかかってしまうと、ユーザーに情報を伝えられないまま離脱されてしまいます。また、情報が多くなると何を伝えたいのかがはっきりしなくなる可能性が高まります。
マーケティングの目的に沿って、ターゲットとするユーザーに必要な情報を届けることを意識してリッチコンテンツを活用できるかが重要になります。
誰にどのような情報をどのくらい伝えるかなどを明確にし、必要な情報を絞れば、コストも抑えつつ、よりターゲットに刺さるリッチコンテンツを作成できるでしょう。
今回は、リッチコンテンツについてご紹介しました。
リッチコンテンツはメリットとデメリットを把握したうえで活用すれば、効果的なマーケティングに役立ちます。
リッチコンテンツをうまく活用できていない場合は、どこに問題があるのか今一度見直しを行い、検証し改善していくことをおすすめいたします。
大容量のコンテンツを届けることができるからこそ、ユーザーが求めている情報をきちんと提供できるようにしてください。
本記事をコンテンツ作成の参考にしていただければ幸いです。